あの人さんの趣味の備忘録

アニメ、栽培、イモリなど、趣味に関しての記事を書いていきます。

劇場版fate HF三章 感想

盆休みなので観てきました。我ながら公開初日に見るとは、なかなか。

 

全体的な感想としては作画の良さと圧巻な戦闘シーンのufo、という圧倒的な暴力。相変わらずちょいちょい良い感じに思い出シーンとか挿むので良き。

劇場版だからどうしても話が駆け足になってしまうのが残念だけど、出来は良い。その端折りに不満を感じてしまうのは原作で時間をかけて読み進めているから、だろうな。

出来は良い。満足はしている。

 

では、長々と感想を。

 

初っ端で、綺麗な顔で死んでるワカメ。

きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで…。

綺麗なワカメでした。ありがとうございました。

そこから圧倒的な黒桜ちゃん襲撃。それじゃあ家が壊れちゃうじゃないですか、と凛ちゃんの魔術に物申す桜ちゃん。そこを指摘するのが桜ちゃんらしいよね。大切な場所ですもんね。

黒桜ちゃんと対峙して膝ガクガクの士郎。まだ覚悟が決まってなかったんだろうなぁ。

 

イリヤ救出のために神父と一緒に助けに行く士郎。綺礼と一緒にドライブという、その状況が笑えるw

アインツベルンの城の壁を前にして、登山の経験はあるか?と尋ねる綺礼がシュール。見ていられなくて放り投げるとか、流石綺礼。

助けに来た士郎と痴話喧嘩するイリヤちゃん。そんな時間はないとすっぱり切る綺礼がリアリストだな。敵地や敵前で会話シーン入るとだいたい死亡フラグですからね。

逃げる途中でアサシンvs綺礼。目の前で死なれると堪える、特に女だとな、とか経験談っぽい感じに言ってたから何だろうと思ったら奥さんに目の前で自殺されたのか。その後悔が、死ぬなら自分で殺したかっただけという、綺麗な歪みの綺礼。ザバーニーヤが不発だったことに首を傾げるジャスティスハサン先生可愛い。

臓硯を浄化した時の綺礼の詠唱がかっこよかった。

 

そして、士郎の方は腕解放からのバーサーカー戦。

逃げる途中で、士郎は悪いことしてないのに何で?と聞くイリヤちゃん。それが背負うって事なんだろうなぁ、と士郎の覚悟を決めた顔つきを見てしみじみしてしまった。

お兄ちゃんだから、といってイリヤを守るために腕解放とかかっこよ過ぎでしょ士郎。腕解放で死ぬかもしれないのに自分を守るために立ち向かうとか、イリヤちゃんを落としにきてますね、こりゃ。まぁ、HF自体がイリヤ√と桜√の合体みたいなもんだしな。

原作では腕解放で意識飛んでいきなり日常パートでしたが、どう戦闘シーンするのかとワクワクしてたら石斧とナインライブスをトレースして9連撃二回で終わらせるとかBGMエミヤアレンジでかっこよかったけど、なんかあっさり。

腕解放のシーンも砂嵐の中をひび割れながら進んでいくのは良かったけど、アーチャーのついて来れるか?にテメェの方こそついて来やがれ、で追い抜いちゃうのはなんだかなぁ。いちおう、腕解放で意識が侵食されていくんだからアーチャーを目指して進むのは良いけど追い抜くのはダメでしょ。あそこは届きそうで届かない、くらいが良かった。戦闘シーンとか、その後のイリヤとの会話とか、侵食中も普段と変わらないっていう設定だけど目のハイライト無くすとか戦闘が機械的とか、何か見た目で違和感を付けて欲しかったかな。

原作だとシーンがすっぽり抜けるから周りは気付かないけど、自分が自分ではないものに段々と侵食されていってる怖さが表現出来ていたけど、流石にあれを劇場版で表現するとなると難しいよな。

でも腕解放が体が剣に貫かれるのと記憶の混同だけというものになっていたのは残念。

 

宝石剣3分クッキングぅ〜♪

ゼル爺が居るぞ!

若かりし頃の臓硯。

石柱で潰して人柱にして魔法陣を起動させるとか、エグい事してんなぁ。それを嬉々として受け入れるあたり魔術師だよなぁ。そこで顔を背ける臓硯、若いなぁ。

そして宝石剣完成。

 

わざわざ影を飛ばして凛ちゃんとお話しする桜ちゃん。凛ちゃんにも指摘されてたけど逃げて、とか刺し違えるとか言っておきながらアンリは手放さないと言うあたり理性が危うくなってきてますね。わざわざ影を飛ばしてくること自体、理性と侵食がせめぎ合ってる感じ。

 

ラストの最終決戦。

やっぱり、アルトリアはfateの顔なんやなって。オルタvsライダーが一番ボリュームがあった。原作だと綺礼vs士郎も同じボリュームだったんだけど、劇場版はオルタ戦がかさ増しされてた感じ?

石化の魔眼を使って応戦するライダーさん。メデューサの石化を使ってやっと対等なんだよな。そう考えるとアルトリアってヤバいよね。今回は聖杯のバックアップがあるからか?

ピンチの時でも仲間を信じて時が来るまで動かない。それが信頼の証、なんだろうけど、士郎は動きません、と言っちゃうライダーさん。挑発なんだけど、魔力放出全開のあの戦闘でマジで動かなかったらもろ巻き添え食らって死ぬよなぁ、と思いつつ。

オルタ戦は興奮しましたねぇ。宝具の発動シーンなんかは震えた。そういえば士郎のアイアスは力不足で4枚しか出せないんだよな。

宝具で撃破して、士郎がトドメのアゾット剣。あそこで一瞬、士郎?とセイバーが元に戻るシーン。選択肢が見えましたね。あそこで躊躇うと即死BADなんだよな。難なく剣を突き刺してたけど、躊躇はいらないけど、一瞬でも覚悟を決める一呼吸は欲しかった。残念。

 

凛ちゃんと桜ちゃんの姉妹喧嘩は上々。

案内役のチビ黒巨人ちゃん達がもののけ姫の言霊チックで可愛かった。

こんなに辛かった、姉さんが羨ましかったと感情を吐露する桜ちゃん。下屋さんの演技もあり聞いてるだけでツラミ。そんな桜ちゃんを、だからどうしたの?で一蹴する凛ちゃん。そう言っておきながら、子供の時に一緒に遊んで勝ちを譲った回想シーンを挿み、結局殺せないあたり凛ちゃんらしいよね。魔術師っぽく冷徹になろうと頑張ってるけど結局最後は人間っぽくお人好しが出ちゃうのが凛ちゃん。

なんやかんや言っても結局、桜ちゃんにとって凛ちゃんは、お姉ちゃんで憧れで助けてくれる正義の味方、なんだよなぁ。桜ちゃんのリボンの話がちょろりと出てくるし。リボン付けててありがとう、で倒れるだけだけど。あのリボンは桜ちゃんが間桐に引き取られる時にお揃いということで凛ちゃんが渡したリボンなんだよね、確か。

 

そして士郎の登場。

凛ちゃんが血を流して倒れてるのに生きてるのを確認しただけであっさりとした態度。まぁ、それだけ凛ちゃんを信じているということなんだろうな。

士郎が来たから逃げてとか危ないとか必死なところが桜ちゃん。それ助けてアピールだよね。言葉では拒絶されても問答無用で助けに行く士郎がかっこいい。石柱を駆け上がったり、あの動きは人間辞めてるな。そこから、どう桜ちゃんを助けるのかなぁと思ったらルールブレイカーか。なるほどなぁ。何かと便利だな、ルールブレイカー。

アンリから解放されたら服装解けて裸になるのかぁ。桜ちゃんの服になってあげるチビ黒巨人ちゃん流石。

 

そういえば臓硯さんは最期に生きてる目的を思い出して死ぬんだよなぁ。正装イリヤちゃんとの邂逅はカット?

 

いつ綺礼が来るんだろうとwktkしてたら桜ちゃんを助けた後だったか。そうだったっけ?と記憶があやふや。原作プレイしたのがだいぶ前だしなぁ。

アンリの前で石に腰掛けて待っていてくれる綺礼。

綺礼vs士郎って殴り合いだったんだね。そうだったような?

綺礼は綺礼で生まれながらにして悪なものはいないことを確かめたいからアンリの誕生を促してんだよな。生まれながらにして裁かれなければならない悪などいないことが証明されれば、自らの生まれ持った歪みも絶対悪ではないと言える。自らの歪みを外道だと、悪だと良識を持ってちゃんと認識しているからこそ出てくる自身の歪みに対する強い肯定感。それ故にアンリの誕生に拘っていたんだよなぁ。

そこは綺礼の、ある意味人間らしさ、だよね。

士郎も士郎で正義を成すことに生きる意味と執着を持っているから、綺礼のお互い似た者同士というセリフは合ってるんだよね。

 

最後は正装イリヤちゃんで穴を閉じてハッピーエンドで終了。聖杯の中でアイリに再会できたからイリヤちゃんにも救いはあった、と。

 

士郎の人形化は?と思っていたら、凛ちゃんと桜ちゃんで今回のごたごたの片付けをちゃんとして、橙子さんにも人形の作成依頼もしていた感じ。士郎の人形化のところをエンドで丁寧に描きましたな。

最後は同窓会の花見で満開の桜の中へ士郎と桜で一歩踏み出して終わり。これからの日常へ、やっと一歩を踏み出せて終わり、か。

しかし、桜ちゃんの服装が黒を基調としていて喪服っぽい感じ。墓参りは慎二と臓硯の爺ちゃんのか?

凛ちゃんの桜幸せ?という問いに寂しさを滲ませつつ応える感じがなんかなぁ…。あの喪服っぽい服装から、ワンチャン、士郎の魂がもう士郎自身ではないことに気付いていて本当の士郎はもう居ないから、あの服装であの返答だったのかなぁ、とか深読み。

まぁ、普通に慎二とか臓硯とか一般人とか殺してるから贖罪の意味であんな感じなんだろうけど。どうなんだか?

 

原作は回収した士郎の身体はボロボロ、魂もボロボロ、という感じで人形化するしか生かす方法はないという語りだった気がした。人形化した士郎が目のハイライト無くして人形っぽい雰囲気で魂がまだ本当の士郎なのか、そうでないかは語られずに終わったんだよなぁ。

劇場版だと普通に見た目人間だし、表情も違和感ないし。でも桜ちゃんの態度と服装が微妙に引っかかるんだよね。

 

まぁ、そんな感じで感想終了。

最初に書いた通り満足はしている。

 

追記(2020/8/16)

AbemaでHFとかUBWとか無料公開されてると聞いたので、とりあえずUBWのエミヤvs士郎だけ見返してきて、ふと思った。

アンリへと向かうイリヤの、生きたい?という問いに士郎は生きたいと答えた。

正義の味方にならなければならない、成すべきことのために生きなければならない。そうした義務ではなく、個人の感情としてただ強く生きたいと、はっきりと言葉に出して。

それも桜ちゃんを守ると決め、成すべきことが正義の味方から愛する者を守ることにすり替わっただけだとしても、それは士郎にとってとてつもない変化なんだろうなって。

決意はブレない、その根底は変わってないんだろうけど、今まで外側を覆っていた、正義の味方になりたい、という歪でチグハグな概念が変化して、ようやく士郎も愛する人を守り共に生きたいと願う、普通の人になれたのだな、としみじみ思った。

士郎も士郎でしがらみから救われていたんだな。それだけ桜ちゃんが士郎に与えた影響は大きいということで。

正義の味方を捨てさせ、桜を守ると決意させただけのことはあるよね。あの心境の変化、決意は衛宮士郎というキャラクター性を根本から覆すレベルだもんな。

まぁ、そうでもしないと本当の意味で士郎は救われなかったということか。